カネス製茶 kanesu-seicha 茶どころ島田から“本物”のお茶を使用した抹茶生チョコとボトリングティーをご紹介

①代表取締役の小松幸哉さん、取締役のなお美さん ②昔使用していたという茶箱を再利用。店内は優しい雰囲気 ③本社には製茶工場を併設しています
①代表取締役の小松幸哉さん、取締役のなお美さん ②昔使用していたという茶箱を再利用。店内は優しい雰囲気 ③本社には製茶工場を併設しています

静岡県島田市。穏やかな街並みの中に流れているのは一級河川・大井川。静岡県島田市。穏やかな街並みの中に流れているのは一級河川・大井川。

この大きな川は島田市、おとなりの吉田町を抜けて、するすると駿河湾に注がれていきます。大井川の流域は銘茶の産地として知られており、この川のすぐそばで、三代にわたってお茶と向き合い続ける人物がいます。
『カネス製茶』の小松幸哉さん、なお美さんです。

『カネス製茶』の創業は昭和32年。茶処のまんなかで、お茶問屋として半世紀以上、お茶の製造・販売を続けてきました。その製茶技術はもちろん、信頼できるお茶農家との茶葉や土壌づくりの研究など、「より美味しいお茶」を作り出すのに日々精を出しています。

しかし、時代の流れとともに、だんだんと「“お茶を淹れて飲む”という文化そのものが失われてきています」そう小松さんは言います。

“なにか別のかたちで、お茶を楽しんでもらうことはできないんだろうか?”

こんな思いから始まった『カネス製茶』の新たなる道。
その軌跡と思いを辿ります。

抹茶生チョコレート
抹茶生チョコレート

軌跡1――“本当の”抹茶生チョコ

急須で淹れるようなお茶を飲む機会が減っているとはいえ、日本人にとって「お茶」というのはなじみの深い味。
特に、抹茶味のお菓子は普段からスーパー、コンビニなど、多くの場所で見かけます。小松さんも、その職業柄、抹茶味の商品を口にすることが多いんだそうです。
そして食べるたびに思っていたのが、「もっと美味しくできるのに……」
その願いを叶えたのが、「おとなの抹茶生チョコ」です。

抹茶生チョコのパッケージ写真

“これ以上抹茶を使ったら、製品になりません”

職人さんからそう言われたほどの抹茶の使用量は、
一般的に菓子に使われている量の2倍。
これ以外にも、小松さんたちのこだわりはまだまだ膨らんでいきます。
チョコにかけるのは加工専用の抹茶ではなく、茶道用の高品質のものを。
またチョコに練りこむ抹茶は静岡産のものを使用。
チョコの原料も国産メーカーのクーベルチュール、中でも抹茶の相性が良いものを厳選。そして素材自体を楽しめるよう、極力、無添加で。

ラインナップには焙茶味も
ラインナップには焙茶味も

“曲げられない信念があるから”

そうしてできた生チョコをゆっくりと口に入れて味わうと、
「本当の“抹茶味”ってこんな味なんだ!」と感動を覚えます。抹茶とチョコレート、こだわりを詰め込んだ濃厚な味……。
どうしてここまでこだわるのか、と聞くと、「添加物が全くない“お茶”を作っている以上は、素材を楽しめる商品でないと」と、きっぱり。
元来“無添加”であるお茶を作っているから、「余分なものを入れたくない」という思いは譲れないことなんだそう。
こうして、素材一つ一つに対して吟味を重ねた結果、「おとなの抹茶生チョコ」が完成したのでした。

ボトリングティー「息吹」
ボトリングティー「息吹」

軌跡2――多くの人の気持ちを吹き込んだ『息吹』

一方で、「お茶の持っている本来の旨味」を突き詰めた結果、生まれた商品もあります。それが『息吹』というボトリングティー。
お茶の世界には牛や豚と同じく「育種家」という方がいて、この育種家は、茶葉同士の交配実験を重ねてより良い品種を創りだしています。
「息吹」は、そんな育種家が20年以上かけて生み出した、『金谷いぶき』『金谷ほまれ』を使用。『カネス製茶』の実験茶園で誕生し、島田市金谷地区にしか存在しないというこの茶葉は、うまみ成分であるアミノ酸が非常に豊富に含まれています。

20年かけた努力の結晶、そして圧倒的なお茶の“旨味”。
だからこそ「どうやって世に出したらよいのか……」と悩みに悩んでいたところ、「ボトリングティー」という表現方法に出会いました。

多くの賞を受賞
多くの賞を受賞

晴れの日にこそ『お茶』で乾杯

浅蒸し・低温製法で、ゆっくりと旨味成分を抽出すると、金色透明の
「息吹」が瓶に注がれていきます。
もちろん、酸化防止剤や香料、着色料は使用しておらず、「新鮮な味を届けたい」との思いから、完全な受注生産なんだそうです。

口に含むと、凝縮されたお茶の“旨味”が口中に広がり、思わず感嘆の声が漏れます。この味わいに、2016年に『島田の逸品』に認定され、さらに同年に『世界緑茶コンテスト』では金賞を受賞。大事な人への贈り物に。晴れの日に。とっておきの日にこそ栓をそっと開けたい、そんなお茶が出来上がりました。

お茶とチョコレートで「特別な時間」を味わえます
お茶とチョコレートで「特別な時間」を味わえます

見て、触れて、お茶を知る

『カネス製茶』では、お茶植え体験、お茶の入れ方教室、工場見学などのイベントを開催しています。見て、触れて、楽しんで……。
飲むだけ、食べるだけでなく、お茶と人を結びつけられるような活動も日々、行っています。

摘みたてのお茶の葉

カネス製茶のこれから

「お茶は日常“茶”飯事ではなくなってきています」
小松さんは言います。
「だから、カネス製茶は“お茶を楽しむ時間”という一つのライフワークを提案したいんです」
ゆっくりとお茶を淹れて過ごす時間、おいしい菓子で笑顔になれるひとときや、見て触れて、お茶を知るきっかけなどを、自ら作り出そうとしています。

“お茶周りの、トータルコーディネートのお手伝いしたい”

お茶と向き合い続けたからこそ出てきた答えが、ここにありました。

 

shizumo スタッフレポート

「ああしたい、こんなものを作りたい。そういうのはポンポン出てくるんです」
柔らかな表情でそう言うなお美さんですが、抹茶のチョコレートを作るときに、改めて“添加物”について考えさせられたそうです。
広く、大量に流通させるためには、日持ちをさせるため、色を整えるための添加物は必要になってきます。これは、ある種仕方のないことかもしれません。
「でも、カネス製茶が作りたいものは、子どもにも安心して食べさせられるような、“無添加”にこだわったものなんです」『カネス製茶』の屋号には、まっすぐ、ぶれない「曲尺(かねじゃく)」の意味を持つ「カネ」が描かれています。
取材を通して、お茶に秘められた可能性と、「安全な食」への思いを感じることができました。

Writer:ほた子

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