マレア・エス・エル 掛川産の素材を使用したフィナンシェ

”地場産フィナンシェ”があるらしい

フィナンシェ…といえば、アーモンドとバターが香ばしいフランスの焼き菓子。
その焼き菓子に地元のエッセンスが含まれているというのは、どういうことなんだろう。
噂の真相を確かめるべく、静岡県西部に位置する掛川市に向かいました。

掛川駅からしばらく南に進んで辿り着いたのは、『ラ・マレア1980ダン』

優雅でクラシックな雰囲気が漂う喫茶店です。
扉を開けると出迎えてくれたのは、このお店を経営する『マレア・エス・エル』の代表、潮 拓哉さんと取締役の太田 一臣さんです。
こちらのお二方にお話を聞いて、フィナンシェの秘密を探ることにしましょう。

写真:代表 潮 拓哉さん 写真:取締役 太田 一臣

”ラ・マレア 1980 ダン”というお店

潮さんの父親が始めたというこの喫茶店の歴史は1980年から始まります。
潮さん自身は30年間東京でアパレルメーカーに勤務したのち、このお店を経営することを決め、2007年にカフェギャラリーとしてリニューアル。その後、潮さん自身も掛川に戻ってきました。

写真:店内の様子
店内は落ち着いていて温かな雰囲気。
地元の芸術家が描いた絵画も

そんな潮さんの『ラ・マレア』が提供するのは、
喫茶店とは思えない本格的な料理ばかり。
「まったく知らないところで買うより、せっかくなら地元で繋がりを作りたい」
聞けば、その言葉通り、ほとんどが静岡県産、地元産のもの。
卵は遠州、シラスなどの魚介は吉田港で獲れたもの、添えられたハーブは自家製、お米は近くの農家さんのもの、パンも掛川市で焼いているものを。
そして、デザートのガトーショコラには掛川の無農薬茶葉を使用して……。
地場産のものをふんだんに使った『ラ・マレア』は、新鮮で時々の旬を味わうことのできるお店です。

写真:「ラ・マレア」で提供している地場野菜の料理
写真:「ラ・マレア」で提供している地場野菜の料理
写真:「ラ・マレア」で提供している地場野菜の料理

「ラ・マレア」で提供している地場野菜の料理の数々。ハーブはお店の裏で育てている

きっかけは常連さんの一言

そんな“静岡”に特化したお店『ラ・マレア』を営んでいると、
ある時「フィナンシェ」誕生となった、あるきっかけが訪れます。
ある常連のお客さんが、オリジナルのケーキをいたく気に入り、
「ケーキ専門のお店を出さないか」とまで言われたそうなんです。

しかし生ものであるケーキ、新規出店……現実的にはなかなか難しい。
それなら生ものより賞味期限が長く、より多くの人に楽しんでもらえるお菓子を作れないだろうか。
そうして作るなら、地場の素材を活かせるもの、さらに賞味期限が長いなら、日本人に根差した文化「お土産」に対応できるもの……。

こうして考え抜いた末、潮さんが辿り着いたのは焼き菓子「フィナンシェ」でした。

”作り手が見える”フィナンシェ

このフィナンシェ、『ラ・マレア』同様、素材にこだわり抜いたもの。
ひとつひとつに、地場産の魅力がたっぷり詰め込まれています。

深蒸し茶フィナンシェ
写真:深蒸し茶フィナンシェ
写真:『ひらの園』の茶畑

フィナンシェシリーズで最初に作り出したこの味は、『ラ・マレア』のケーキで使用している、掛川の無農薬茶を抹茶にしたもの。『ひらの園』で手摘みされたお茶を茶工場で製茶して作られたこの抹茶は、深味と渋味が強く、フィナンシェの焦がしバターとアーモンドの風味とのバランスがとれた大人の味です。

純米吟醸 花の香フィナンシェ
写真:純米吟醸 花の香フィナンシェ
写真:純米吟醸 花の香製造の様子

“花の香”とは、明治5年に創業した、掛川の酒造『土井酒造』の銘柄の中で、明治のころにその名を馳せたと言われる幻の美酒。その復刻版となる純米吟醸を、洋菓子作りで使用するリキュールの代わりに使いました。軽快なのど越しで、フィナンシェの甘さによく馴染んだ大人の味です。

紅ほっぺ苺フィナンシェ
紅ほっぺ苺フィナンシェ
写真:ハウスで育つ紅ほっぺ苺

静岡県の登録品種である「紅ほっぺ苺」は、甘みと酸味のバランスが取れたコクのある味わいです。掛川の農家で生産されたイチゴジャムを含ませて、苺の風味が活きた味わいに仕上がっています。

譲れないもの

加工品、焼き菓子、となると、気になるのはその原材料。
このフィナンシェ、なんと香料・着色料・保存料を一切使っていません。
素材の風味を最大限に活かし、そして最大限楽しむことができるように。
この“素材”のこだわりは、この掛川フィナンシェに欠かせないコンセプトです。

写真:フィナンシェを焼くオーブン
オーブンで丁寧に焼いていく

愛される、贈られるお菓子

現在、この“掛川フィナンシェ”は、お土産としてはもちろん、結婚式の引き出物などに使用されることもあるそうです。合言葉は“MADE IN 掛川”。潮さんが創り出したのは、一人一人の大切な日に寄り添えるような、そんなとっておきのフィナンシェでした。

写真:店頭に並ぶフィナンシェ

shizumo スタッフレポート

“MADE IN 掛川”は、フィナンシェや料理だけに留まりません。
『ラ·マレア』の1階の喫茶スペースでは、定期的に音楽ライブが開催され、2階に上がれば出展無料のギャラリースペースが設けられています。
これらは、“地元の芸術家や音楽家が、その魅力を発揮できる場に”という思いで、潮さんの代になってから作られたもの。
“MADE IN 掛川”を創り出したのは、物腰柔らかな潮さんの内側の、優しくも熱い思いでした。

Writer:ほた子

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