株式会社オファード offerd Makkori “きぬのようにさらっとほどける”国産マッコリの先陣をきった掛川生まれのマッコリ「きぬさら」

日本のまっこり きぬさら 専務の山本さん

韓国の伝統酒“マッコリ”を日本へ

“マッコリ”といえば、どんなものをイメージしますか?
韓国から輸入されたペットボトル入りタイプを想像することが多いかと思います。

実はそのマッコリに惹かれ、ここ日本で製造できないか?と考えた会社がありました。
今回ご紹介するのは、国産マッコリを生み出した、『株式会社オファード』さんです。

しずモでは、国産マッコリの先陣をきった、専務の山本浩己さんにお話を伺いました。

日本初のマッコリ製造工場
日本初のマッコリ製造工場

きっかけ

はじまりは、山本さんと社長が一緒に韓国へ行った時のこと。
マッコリに出会ったふたりは、みるみるうちに、その独特の香りと美味しさに惹かれていきました。そして、“このお酒を日本でも、掛川でも楽しんでもらいたい!”と思ったのだそうです。
それからまもなくして、マッコリの製造方法を習得するために、山本さん自らが韓国へと旅立つことになりました。

小さなことも写真や絵に描いて記録していたそうです
小さなことも写真や
絵に描いて記録していたそうです

ことばの壁

韓国へ旅立つ前に、日本で韓国語学校へ通っていた山本さんでしたが、現地での言葉の壁は想像以上のものでした。言葉がわからないため地図も読めず、人に道を聞くこともままならない。買い物ひとつするのにも、ひと苦労の日々でした。“当たり前だったことができない”その悔しさから、まずは『ことばの壁』を克服することに。語学大学へ通い、放課後も韓国人の友人と過ごし韓国語しか使わないようにしました。自ら厳しい環境に身を置くことで、1年半ほどで日常生活に困らず、専門的知識を理解できるほどの語学力を身につけました。

3年間で書き残したノートの量はこんなにたくさん!
3年間で書き残した
ノートの量はこんなにたくさん!

伝統の壁

韓国語の習得と同時に、マッコリの製造方法を教われるところを探していた山本さん。
自力で情報を収集し、酒造所を訪ねては直談判して回りました。しかし、数十件回ってもマッコリを教えてくれるところは見つかりませんでした。そんな中、ふとしたきっかけで大きな転機が訪れました。それは伝統酒のフェスティバルに足を運んだときに、学校案内パンフレットの中から、韓国の伝統料理と伝統酒を学べる学校を見つけたのです。しかしいざ入校を試みるも、外国人を対象とした学校ではないことから、“受け入れできない”との返答でした。これまでの経験から、ここしかない!と感じた山本さんは、怯まずに何度も学校に足を運びました。そして、覚えたての韓国語と、誰にも負けない熱意だけを頼りに、学校に訴え続けました。その結果、心を打たれた学校長から、特別に許可をもらい入学することが叶いました。

優秀な成績で卒業を成し遂げた山本さん
優秀な成績で
卒業を成し遂げた山本さん

与えられた環境に、全力で挑む

料理学校へ通いはじめた山本さんでしたが、そのスケジュールはハードなものでした。朝からお昼まで大学で韓国語を学び、夕方から夜にかけては料理学校にて伝統酒と伝統料理を学びます。授業では専門用語が並ぶため、一言一句聞き漏らさずにメモをして、自宅に帰ってから辞書をひく日々でした。当時のノートには、韓国語の周りにたくさん日本語で補足が書かれており、山本さんの滲む努力がうかがえました。そのひたむきな努力により、マッコリを自分で作るという卒業課題では、学校内で表彰されるほど美味しいマッコリが完成し、卒業を果たしました。

マッコリの名人から直々にレシピを教わります
マッコリの名人から
直々にレシピを教わります

いくつもの壁を越え、伝わる想い

こうして、ついに念願のマッコリ製法を習得した山本さんはマッコリ製法を持ち帰る準備を始めました。山本さんが習得した伝統製法を基に、商品化できるスケールでの製造を目指しました。料理学校の先生方のご厚意により、韓国で5本の指にはいるほどのマッコリ名人を紹介してもらいました。しかしそこでも“日本人”の壁があり簡単にはいかず、マッコリへ掛ける想いを伝え続けてなんとか受け入れてもらえることに。そしてようやくマッコリの工場製造が実現に向けて動き出しました。

木製の番重を使って少量ずつ蒸していきます
木製の番重を使って
少量ずつ蒸していきます
すりガラスがかわいらしい“ちょい飲みサイズ”のきぬさら
すりガラスがかわいらしい
“ちょい飲みサイズ”のきぬさら

夢の実現へ

山本さんをいつも応援し、その帰りを待っていたオファードの皆さんは“マッコリ杜氏(とうじ)”となって帰国した山本さんを笑顔で迎えました。そして会社の夢である、“国産マッコリの実現”もついに最終章。工場の建設や機材の調達、お酒販売の資格取得など……多方面に動き回わり、一年間の目まぐるしい日々経て、ようやく、国内初の“マッコリ製造工場”が生まれました。

きぬさらボトル

オファードさんが作るマッコリ

オファードさんが作る“きぬさら”は、本場で学んだ正統製法で作られています。だから、本場の味をここ日本で楽しむことができます。また、正統派ながらも“きぬさら”は、日本人が飲みやすく、美味しいと感じるように工夫がされています。繊細な日本食に合うように、甘味料など甘みを一切加えずに、お米の甘さそのものを感じられるお味に仕上げました。ほんのりとした酸味とフルーティーな香り、そして微炭酸が楽しめるお酒です。

アカショウビンきぬさらの
“隠し味”

その1味わって楽しめる

“きぬさら”はサイズにもこだわっています。お酒を少しずつ嗜む日本人に合わせて、
韓国でメジャーな750mlのペットボトルタイプではなく、鮮度を保ちゆっくりと楽しめる500mlと300mlの瓶に入ったタイプを作りました。

その2想いを届ける

日本の掛川で生まれたマッコリ“きぬさら”は、沢山の人の想いが詰まってできています。その“想い”のひとつが、“きぬさら”にデザインされた“鳥”。赤色の可愛らしいその鳥は、掛川で指定希少野生動物種とされている『アカショウビン』という渡り鳥です。
「まだ誕生したばかりの“きぬさら”が、渡り鳥のように多くの人の手に渡り、ひとそれぞれの飲み方で広がっていってほしい」そんな願いがこのデザインに込められています。

きぬのように、さらっと

幾度となく訪れた困難にも怯まずに立ち向かい、常に新しい道を切り拓いてきた山本さん。
そのまっすぐな信念と、情熱と、果敢に立ち向かう勇気によって、マッコリの商品化が成し遂げられました。
“きぬのようにさらっとほどける“、純白なマッコリには、壮大な物語がありました。

shizumo スタッフレポート

言葉が通じないもどかしさ、外国人として受けた境遇、思うように進まない悔しさ、孤独と不安…などの様々な壁を、常に全力でぶつかって乗り越えてきた山本さん。その熱意と勇気と諦めない心は、山本さんの国産マッコリへ秘めたるエネルギーが作り出したものではないかと思います。“マッコリを日本でやろう”という夢が叶うまでの物語には、沢山の人が登場します。それだけ多くの人が、山本さんの想いに心を動かされたのだと感じました。

Writer:おかぴ

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