

「うなぎいも」って知っていますか?
・・・うなぎ?いも? その変わったネーミングに驚き、
首をかしげる人もいるでしょう。
うなぎいもとは、「うなぎを使用した肥料をもとに育てたさつまいも」
のことです。実は今、「うなぎいも」は静岡県民を中心に
爆発的にヒットしているんです。
うなぎいもは、うなぎを扱う養鰻場や料理店、
うなぎ加工業者から出る『うなぎ残渣』をもとに生成した
肥料『うなぎ堆肥』を使って育てたサツマイモのことです。
※うなぎ残渣:うなぎの食べられない頭や骨のこと。

どうしてうなぎなの?
それは、うなぎいもの産地である「浜松」といえばやっぱり
「うなぎ」が有名だから。うなぎの消費量は浜松市がダントツ1位、
裏を返せば、うなぎの残渣もたくさん捨てられているということ。
うなぎを肥料に使うことで、
浜松らしい元気でおいしいサツマイモが育つんです。
更にサツマイモも、御前崎を発祥として260年も育てられている
歴史ある根菜です。
さらに水、土、空気……。「うなぎいも」の味は、
何をとっても「静岡」の味なのです。


甘くてねっとり!
うなぎいもの一番の魅力は、その甘さと食感。
例えば蒸かしたうなぎいも。高いと40度を超えるというその糖度は、
口に入れた瞬間に濃厚な甘さが広がります。
そして同時に驚くのがその食感。パサパサ感は全く感じず、
粘り気のあるねっとりとした舌触りが口の中に広がっていきます。
うれしいのは、あくまでも自然の甘さなので飽きが来ないこと。
砂糖などの後から加えた甘さではないので、甘党ではなくても、
野菜や果物の甘味が好きなら十分に楽しめます。
まずはラインナップの中から、自分の好みのスイーツを選ぶのがおススメ。また、収穫後の数か月限定で「うなぎいも」そのものも注文できます。天ぷらやサラダなどからスイーツまで、おうちで旬を楽しめます。




地球にエコなプロジェクト
「うなぎいも協同組合」では、「うなぎいもプロジェクト」に
協賛している店舗(うなぎ店、うなぎ加工業者など)から
出たうなぎ残渣を集めてています。
今まで焼却処分されていたうなぎ残渣が有効活用されることで、
地球にやさしい取り組みにもなるのです。
うなぎいものこれから
目指すのは、「うなぎいも」を日本一のサツマイモに、
そして世界に広げていくこと。浜松から世界へ、
うなぎいもが大きく羽ばたこうとしています。

「うなぎいもカフェ」という実店舗もOPENしています。
お店に近づくと、キャラクターの「うなも」の愛嬌たっぷりの大きな「うなも」人形が出迎えてくれます。店内は、飲食スペースとお土産・物販スペースがあり、ナチュラルであたたかみのある雰囲気。今回は、一番のおすすめだという「スイーツ3種盛り合わせ」を注文。物販スペースを回って待っていると、出てきたのは目にも魅力的なスイーツたち。
今回の3種は、大学いも・チーズケーキ・アイス。どれも「うなぎいも」の甘さとしっとり感が活かされた逸品でした。
この3種盛りは日によって替わるそうなので、何が出てくるかはお楽しみ。
うなぎいもの魅力をたっぷり味わえる「うなぎいもカフェ」は、浜松市南区にあります。
Writer:ほた子