わたなべ農園 Farm Cirycle 古代米を現代へつなぐ

静岡が誇る、柿田川の湧水
▲静岡が誇る、柿田川の湧水

柿田川の恵み

富士山の麓を流れる柿田川は、
日本三大清流のひとつとして知られています。
柿田川から出る湧水は、富士山へ降った雨や雪からできたもので、
そのまま飲めるほどキレイ。
わたなべ農園さんでは、その湧水を使用してお米と野菜を育てています。

清水町の自然が美味しいお米を作る
▲清水町の自然が美味しいお米を作る
すくすくと美味しく育ったお米
▲すくすくと美味しく育ったお米

渡辺さんちのお米たち

わたなべ農園さんのお米は、例年食味検査でA級を獲得しています。
その秘密はお米を育てる上でのふたつの環境にありました。

1.お米の栽培に最適な環境

わたなべ農園さんがあるのは、沼津市と三島市の間に位置する『清水町』。
緑が豊かで、柿田川から湧き出た水が狩野川へと続くその流域は、
栄養豊富な土が堆積し、お米を育てるのに最適な土地柄です。また、
清水町の気候は年間を通して温暖で安定しているため、
「この土地で育ったお米は、毎年安定した美味しさになるんです」。
渡辺さんはそう教えてくれました。

2.渡辺さんが守る環境

お米は野菜と比べて、栽培期間が4~5ヶ月と非常に長い作物です。
そのため、わたなべ農園では、環境への影響を考えて肥料や農薬を選定しています。
肥料は長い間ゆっくりと効果が続くものを使い、追肥はしていません。
また、お米栽培に必要な農薬も、植え付け時しか使わないようにしているそうです。
農薬を1度しか使わないということは、雑草が生えやすく、手間ひまが何倍も
かかるということ。それでも渡辺さんはあえて手のかかる方法を選んでいます。
それは、環境や人への安全を一番に考えたお米作りを大事にしているからです。

お米にも人にも優しい環境のなかで、わたなべ農園さんのお米は、
すくすくと美味しく育っていきます。

渡辺祐一さん
▲渡辺祐一さん

渡辺さんちの野菜たち

わたなべ農園さんで育てている野菜は、
キャベツ、菜花、ブロッコリー、大根、人参、白菜、小松菜、
リーフレタス、サニーレタス、根深葱、春菊、チンゲン菜、水菜、
ルッコラ、玉ねぎ、さやえんどう、スナップエンドウ、グリーンピース、
そらまめ、きゅうり、ピーマン、ズッキーニ、じゃがいも、赤玉ねぎ、
トウモロコシ、ナス、トマト、ミニトマト、サツマイモ、安納芋など、、、

こんなにたくさん!

畑と田んぼの面積を合わせると、その広さはなんと!
東京ドームひとつ分に値するのだとか。
広大なこの畑で、渡辺さんは多品目の野菜をひとつひとつ、
手作業で育てています。

四季折々、採れたての新鮮野菜が集まります
▲四季折々、採れたての新鮮野菜が集まります
▼収穫まで土の中で丹精込めて育てます
収穫まで土の中で丹精込めて育てます
美味しかったよ!の声が直接聞ける直売所
▲美味しかったよ!の声が直接聞ける直売所
本日の野菜便り
▲本日の野菜便り

作る人と買う人が会話できる関係に

畑一面に広がるたくさんの野菜は、お客様からの要望にお応えしていき、
どんどん種類が増えていったそうです。大きな規模の畑を経営しながらも、
お客様との距離は近い、絶妙なバランスを持っているわたなべ農園さん。
それもそのはず!
“お客様から直接、感想や要望などを聞ける距離を保ちたい”という
思いのもと、お客様と直接コミュニケーションがとれる場を
大切にされてきました。

対面販売の歴史

初めて野菜の直売を開始したのは、渡辺さんのお爺さんでした。
当初は清水町から沼津までの約5㎞ある距離を、
リアカーをひき歩いて回ったのだそうです。
お父さんの代には、直接お宅へ配達することに。
そして現在は、わたなべ農園さんへ直接買いに来るお客様が増えたことから、
直売所を設置。
時代の流れで形を変えても、お客様との窓口を持ち続けてきました。

寒さで美味しさがぎゅっと詰まった、冬のお野菜集めました所
▲寒さで美味しさがぎゅっと詰まった、
冬のお野菜集めました

美味しい野菜作りは終わりなき挑戦

渡辺さんは、お客様からの声を聴き、新しい野菜をどんどん栽培しています。
作物は生きているため、どんなに育て方のマニュアルがあっても、
その土地によって土や気候など、作物の取り巻く環境は違います。
そのため、試してみては改善していくことを繰り返していくそうです。
新しいことにどんどん挑戦しお客様と一緒に新しい価値を作りだしています。

美味しく実る時期に、美味しく頂く

渡辺さんの畑では、時期に合わせた野菜が栽培されています。
それは、野菜が一番おいしいのは旬のときだと考えるから。
四季を直に感じられる、露地栽培で作られています。

生態系を守りながら育てる

わたなべ農園さんで使用している農薬の量はなんと!静岡県の農薬指針から7割以上も
削減しているのだそうです。なかにはまったく使用していない野菜もあります。
しかしながら渡辺さんは、農薬を使わないことだけが、良いことだとは思わないと考えています。
農薬不使用で栽培をしていると、そこへ害虫がたくさん集まり、その被害が辺りに広まる可能性があるのだそうです。
このように、一か所の生態系が崩れることで、周辺へ影響が出ることを考慮し、
わたなべ農園さんでは必要最低限の農薬を使用するようにしています。

幻の米“緑米”への挑戦 midorimai

緑米って?

赤米や黒米で知られている古代米の一種。
玄米の仲間で、皮の部分が緑色をしていることから、緑米と名付けられました。
その緑色は緑黄色野菜と同じクロロフィルという色素です。
緑米には不足しがちな栄養が豊富に含まれており、普段の食事にプラスすることで、
美味しく補うことができます。

収穫の様子
▲収穫の様子
収穫された緑米
▲収穫された緑米

もともとお米を栽培していた渡辺さんが、緑米に出会ったのは15年前。
渡辺さんのお父さんが、清水町の特産品として新たに作ろうと始めたのが
きっかけでした。
しかし、全国でも生産が少なく、収穫時期も短い緑米へのチャレンジは、
とても難しいものでした。

まずは青森にある農業試験場から種を取り寄せ、参考書もないままの
緑米栽培がはじまりました。緑米は、お米の皮の部分が緑色になりますが、
収穫時期を逃すと、その色がなくなってしまいます。
そのため、収穫時期はとても重要になります。

緑米は花の咲く時期が均一ではなく、熟し方にばらつきがあります。
そのため、はじめは収穫の時期がわからず、稲の様子を細やかにチェックして、
適した収穫時期を判断していきました。

その後研究を重ねた結果、緑米の穂が出始めた日から、
毎日の平均気温を足していって、平均気温の合計が800℃~900℃になる
時期に収穫することで最も良い状態の緑米が取れることがわかりました。
それでも、成長にばらつきが生じるため、普通米の7割程度の収穫量と
なってしまいます。

稲穂を持つ渡辺さん

緑米に魅せられて

収穫が難しい緑米の生産を始めて15年目になるわたなべ農園さん。
普通米よりもたくさんの苦労をしながらも、
ここまで続けてこられたのは、渡辺さん自身が誰よりも
緑米の可能性を信じているからです。
緑米は、玄米よりもクセがなく、香りが良い、
そして栄養が豊富に含まれています。
そんな緑米の魅力をたくさんの人に知ってもらい、食べてもらいたい。
そして、食べてくれたお客様と一緒に、さらに新しい緑米の
価値を作り出していけたらと、渡辺さんは話してくださいました。

渡辺さん自らがデザインされた緑米パッケージ
▲渡辺さん自らがデザインされた緑米パッケージ

多くの方の手に渡るように

渡辺さんは緑米をもっと身近で手に取りやすいようにできないかと考えました。
そしてお客様の使いやすさを追求していきました。
サイズに関しては、検討を重ね、使い切れるサイズに。
パッケージも、少しずつ使用しても品質が保持できるような、アルミのタイプに。
商品の看板となるラベルも、渡辺さんのお手製です。
ひとつひとつ、渡辺さんが考えて工夫を積み重ねていきました。

渡辺さん自らがデザインされた緑米パッケージ
渡辺さん自らがデザインされた緑米パッケージ

美味しい食べ方

1.普通米(研いだもの)と緑米を8:2の割合で混ぜ合わせる
2.一晩水につけておく
3.白米を炊くのと同様の炊飯時間、水量で炊飯します

大地の恵みを凝縮したような、甘みと香りが食卓いっぱいに広がります。

shizumo スタッフレポート

“緑米”と聞いて、はじめはどんなものなのか全くわからず、試食をさせていただきました。
渡辺さん自らが炊いてくださったごはんをいただき、その一瞬で緑米の魅力に引き込まれました。やわらかく豊かな香りと、玄米のぷちっとした食感があり、噛めば噛むほど旨みが出てきます。どこか懐かしく感じる、温かみのあるお味です。
緑米のごはんだけでいくらでも食べれてしまう、“ごはんが進むごはん”でした!

新しいものに挑戦しながらも中途半端にせず、とことんこだわって挑み続ける。
“やるって決めたら、片足だけじゃなくて両足突っ込まないと気が済まない”
と話されていた渡辺さんは、妥協をせず今できる精一杯のものを全力で取り組む姿が印象的でした。
古代米を現代へ守りながらも、新しい古代米の可能性を切り開く、一筋の光を感じました。

Writer:おかぴ

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